実績・活動報告

Activity

2023年からは、地域の皆さまの実績・活動報告とし、
地元に役立つホームページを目指してまいります。

活動報告

2023.02.16

結城市から世界へ

結城市の白菜をご存知ですか。厳寒に耐えられるように、一つ一つ紐で束ねられた白菜が、広大な畑にまっすぐに並ぶ姿は、凛として美しく、一番好きな冬の景色です。
結城市の秋冬白菜は、甘くてやわらかく「生で良し・肉に良し・魚に良し・健康に良し・美容に良し」の優良野菜で、孫達も大好物です。

茨城県は、日本一の白菜産地ですが、これは生産者の頑張りに支えられているものです。地元の農業者は、技術を受け継ぎ、試行錯誤しながら、改良に改良を重ね、天候と格闘し、休みなく白菜に向き合い続けてきました。懸命な努力と「良質な野菜を作りたい」という気持ちがぎっしりと詰まった白菜は、恵まれた土壌で安定した生産につながりました。今、これらの白菜は、はるか海を越えて、シンガポールなど海外の食卓に届いています。

大消費地に近い地の利を生かして発展を遂げてきた“農業大国茨城”ですが、最近の農産物輸出促進チームには、確かな勢いがあります。
※【茨城県-農産物輸出促進チームの記事はこちら】

令和3年度の農産物輸出額は9億円を突破し、5年間で8倍もの増加となりました。
同年、結城市は約140tもの白菜を東京港から輸出しています。

結城市の白菜畑

搬送のため梱包された白菜


日本最大の国際貿易港である東京港は、1960年代以降、コンテナ輸送改革を積極的に取り入れ、世界の主要港とコンテナ定期船ネットワークで結ばれています。東京港の輸出コンテナ貨物は、茨城県を含む首都圏からが8割以上を占め、茨城県は埼玉・千葉と並ぶ輸出県となっています。輸出を可能としたのは、搬送時間と技術改革です。茨城県、とくに県西地区から東京港への搬送経路は、圏央道をはじめとする主要幹線道路が整備されたことにより、格段に短縮されました。コンテナ自体の技術改革も進められ、白色の冷凍・冷蔵コンテナは、トラック上・コンテナ埠頭上・船上どこでも充電可能で、冷却が途切れない作りになっているため、高品質な状態での搬送も可能となりました。

東京港のコンテナ埠頭にて

整然と並ベられた、搬送待ちのコンテナ(白色が冷凍・冷蔵コンテナ)


農林水産省では、「輸出ターゲット国における輸出支援体制の確立強化事業」という政策が進められています。
※【令和4年度予算概算決定の概要(輸出予算)PDFダウンロード】

今年は、第7回“日本の食品”輸出EXPOが、6月21日(水)~23日(金)に東京ビッグサイトで開催されます。JETROの共催で、80カ国の食品バイヤーが来場し、日本各地の特産品が多数出展する海外販路開拓の展示会です。
※【JETRO-第7回 “日本の食品”輸出EXPO記事はこちら】

コロナを超えてきた今、大きな期待を胸に、白菜畑を眺めています。
世界中の人に、茨城の農産物の良さを知ってもらいたい、農業者の思いが届くことを願っています。