結城市逆井町内会では、毎年7月の第３日曜日に夏祭りを開催してきました。
夏祭りでは、山車を引きながら笛や太鼓を鳴らして町内を練り歩きます。
そのため、春になると、希望する子ども達は週末公民館に集まり、笛や太鼓の練習を開始し、本番に備えます。
段取りをして教えてくれるのは、地元の大人達で、音符が読めなくても大丈夫ですから、安心して参加することができます。
おはやしの一行
2020年から3年間、新型コロナウィルス感染症のため、楽しみにしていた夏祭りも中止となりました。コロナ感染症が５類になった今年こそ、何とかこども達の行事を、夏祭りを再開したいという沢山の声を受けて、町内で話し合い、子ども会の全面的な協力のもと、4年振りに開催することができました。
練習初日から多くの子ども達が集まりました。
回を重ねるごとに参加人数も増え、太鼓が不足し、急遽役員さんが買いに行ったくらいです。
町内で受け継がれている太鼓
指導者がおらず困っていたら、繁昌塚お囃子会が助っ人を快諾して下さり、本番当日も猛暑の中、子ども達と一緒に町内を歩いて下さいました。
町内会の子ども達への思い、子ども会の保護者の思い、町内を超えて毎週無給で教えに来て下さった繁昌塚お囃子会の優しさ、みんなの温かい気持ちが沢山つまった、特別な夏祭りでした。大人から子どもまで、大勢で協力して奏でるお囃子の音色は美しいものです。
地元の子ども達が、様々な世代の方と関わり、地域の伝統文化に触れる貴重な機会を、今後も大切にしていきたいと、あらためて実感しました。
